オナ禁170日目 貧弱兵士がオナ禁と出会うずっと前の話【地獄の入社前合宿編】 vol.3

   

地獄の入社前合宿編最終回。

前回、前々回はこちらから

オナ禁167日目 貧弱兵士がオナ禁と出会うずっと前の話【地獄の入社前合宿編】 vol.1

オナ禁168日目 貧弱兵士がオナ禁と出会うずっと前の話【地獄の入社前合宿編】 vol.2

正月にこっそり更新しておこうと

思っていたが既に正月は終わってしまった。

まあ気にせず暇潰しにでも読んでくれ。

 

合宿最終日。


遂に地獄の様な合宿も最終日である。

だが誰一人として安心している者はいない。

なぜなら最終日には最終テストがあるからだ。

合宿期間中に課されたその最終テストを

是が非でも合格しなければならない。

 

死に物狂いで挑まなければならない。

なぜなら

合格出来なければ「再合宿」だからだ。

 

再合宿。

 

なんて恐ろしい響きだろう。

1週間の合宿に耐え抜いた新人兵にとって

地獄の最前線にもう一度立てと

言うのがどれほど無慈悲な事か。


これだけは何としても

避けなければならない。

 

己の人生をかけて何としても

合格しなければならない。



再合宿だけは絶対に嫌だ!


僕はイヤだっ!!


新入社員全員が思っていたことだろう。

俺はやれるっ・・!やれるんだ・・!


再合宿という言葉を聞いて恐れ慄く

新入社員の中で貧弱兵士も

ガタガタと震えていた。

 

しかし身体とは裏腹に

頭は落ち着いていた。


合宿を行う為のスケジュール調整や

交通費、人件費などを考えれば

再合宿なんて余程のことが無い限り

やれないだろうし企業としても

避けたい所だろう。

 

ただでさえこれから金のかかる新入社員だ。

 

再合宿というのは新入社員を真剣にさせる為の

只の脅し文句で実際にはそんな物存在しない

だろうと禁欲戦士は読んでいた。



というかその理を心の拠り所にしていた。

そして自らにかかるプレッシャーを

なるべく流そうとしていたのだ。


「理が人を救うこともある。

たとえそれがどんなにか細い理でも今、

目の前の状況に押し潰されそうな者には

救い、勇気を振り起こす切っ掛けとなる。」

鉄骨を前にしてカイジが靴の真ん中に

マジックで線を引いた様に貧弱兵士も

心に一本の線を引いた。

吹けば飛ぶようなか細い理に

すがっていたのだ。(カイジを読もう)


それ程までに再合宿に対して

戦々恐々としていたのである。

最終テストは結果的に全員合格。


合格が言い渡された時は新入社員も

流石に全員歓喜の声を上げた。

合格発表と同時に

泣き崩れる者も沢山いた。


それは合宿の過酷さを

物語っているようだった。

喜びよりも安堵感が強かったと思う。

貧弱兵士もやっぱり再合宿なんて

なかったんだと思いつつそんな事より

地獄の合宿が終わった事を大いに喜んだ。



何はともあれ解放!


目もくらむような解放である!



地獄の様な合宿から遂に解放されたのだ!



この時の気分たるや一言では語り尽くせない。

 

圧倒的解放感っ・・・!!

 


身体全身が安堵と多幸感で満たされていた。

長期オナ禁後の射精すら比べものに

ならない程の気持ち良さを

感じていたはずである。

長い刑期を終えた囚人が外の空気を吸った時は

きっとあんな気分になるんだろうか。

(再三言うがこれは獄中体験記ではない。)


駅についてごった返す人混みを見て

不思議な気分に陥っていた。


1週間ぶりの人混みと社会の喧騒を前に

浮世離れした自分を滅茶苦茶に感じたのだ。

たったの1週間でこうも景色は

変わるのかと驚いた。

 

大袈裟ではなく数年ぶりに下界に

降りた物の怪のような気分であった。



帰り道の途中貧弱兵士は

A君と共にコンビニに寄った。


帰り道合宿の話をしていたがお互いの声が

しゃがれていて何を話してるのか

ほとんど伝わらない。

もとの声に戻るのに結局一週間を要した。

周りからしたら天龍源一郎同士で

会話している様なものである。


コンビニから出た二人は満面の笑顔だ。

一週間前に始めて出会ったA君ではあったが

最早苦楽を共に過ごした戦友である。


「乾杯ーっ!!!」


声にならない声で乾杯して飲んだ

あの日のコーラを禁欲戦士は

生涯忘れないだろう。

 

これにて終幕。


これが禁欲戦士の過去エピソード

地獄の入社前合宿編である。

合宿から解放され地獄から生還した

気持ちになった禁欲戦士は安堵していた。

だがこの時の貧弱兵士は地獄が始まった

ばかりだと言うことにまだ気付いていない。


それはまた別のお話。

 

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